むし歯
歯の構造
歯は3層で構成されています。歯の最深部には歯髄(神経や血管、つまり歯の命)があります。
歯髄のまわりを象牙質が覆い、さらにそのまわりをエナメル質が覆っています。
歯に痛みがでてからでは手遅れ
「むし歯になると歯が痛む」と思ってる人が多いと思いますが、むし歯は本来痛くない病気です。
むし歯は歯の硬い組織であるエナメル質や象牙質の表面に付着したむし歯菌によってできた酸で歯が溶かされる病気です。その段階ではまだ歯の痛みはありません。
歯がズキズキと痛むのはむし歯がその先の神経まで進行しているからです。
歯の痛みをとるには歯の生命である神経をぬき取るしかありません。
神経をぬき取られた歯は死骸になるため、むし歯の治療としては手遅れということになります。
死んだ歯のその後
死んでしまった歯はその後どうなるかというと、歯は腐敗してもろくなり歯の破折や歯を支えている骨の病気などさまざまな問題を引き起こし抜歯されるケースが多くなります。
このようなことから歯の神経をとるに至るまでむし歯を進行させることは絶対に避けなければなりません。
大切な歯を生涯保存させるためには、むし歯を早期に発見し治療すること、むし歯を予防することが重要です。
むし歯の治療
そのためには、診療者側が徹底的にむし歯を見つけ出し、むし歯に侵されているところを全て取り除いて、修復処置をすることが必須になります。
大人のむし歯
大人のむし歯は歯周病の進行により歯の根面が露出した部分に発生するむし歯で、とても進行が早いのが特徴です。
特に神経(歯髄)のない歯は痛みを感じないため、気がついた時には手遅れで抜歯になるケースも少なくありません。 そのため定期的な歯科医院での検査が必要になります。
当院ではこのようなむし歯を予防するための処置を行っています。
酸蝕症(さんしょくしょう)とは
酸蝕症は砂糖が入っていなくてもph(ペーハー)値の小さい飲食物をとる頻度が多い人の歯が酸によって溶ける症状です。
この場合、むし歯菌は関係していません。
冷たいものにしみたり、歯がもろくなって欠けやすくなります。
酸蝕症になりやすい飲み物
酸性飲料
- レモン
- コーラ
- ワイン(赤、白)
- 栄養ドリンク
- スポーツ飲料
- 果汁ジュース
- 炭酸飲料
- 焼酎
酸蝕症になりにくい飲み物
アルカリ性飲料
- 豆乳
- 牛乳
- アルカリイオン水