定期検診と予防

治療が終了してもそのあとのメンテナンスをしっかりとおこなっていく必要があります。
とくに歯周病は一度治っても再発しやすい病気です。
病気が再発してもすぐに自覚症状を認めることはないため、手遅れになることもあります。
そこで定期検診が必要になります。
定期検診には２つの大切なことがあります。

１つ目は口腔内の健康状態を総合的にみることです。病気があれば初期の段階で対応することができます。

２つ目は定期処置を受けることです。とくに中等度以上の歯周病があった患者さんには歯周ポケット内の専門的なクリーニング処置を受けることは病気の予防にもつながります。

クリーニング処置をおこなうことはポケット内の歯周病菌が少なくなって歯周組織の健康につながりますが、期間がたつと再びポケット内の歯周病菌が増殖し悪玉菌も増えていきます。
またこのような細菌の変化には個人差があります。
菌が悪玉化する前にクリーニング処置を受けることが最も効果のある方法です。

このようなことから定期検診の間隔は患者さんの口腔内の状態や病気の治療が終了するまでにどのような経過をたどってきたのかなどさまざまなリスクファクターによって変わるので、毎月来院が必要な患者さんもいれば半年ごとの来院でいい患者さんもいます。

定期検診をしっかり受けて歯を永久保存させましょう。